おかげさまで50年。補整下着に精通したファンデーション・ランジェリーの生産工場

“次の工程はお客様”を徹底

「お客様」とは誰のことでしょうか?
それはクライアント様、そして製品のご愛用者様。
その通りです。
でも、私たちはこう考えています。
次の工程こそが、お客様への第一歩であると。どんな小さな縫製ミスでも、それを残したまま次のラインに流してしまうと、その製品は必ず不良品になってしまいます。
(もちろんそんな製品は検品ではねられるのですが)
お客様に不良品をお渡ししないためには、次工程に不良品を流さないことで防ぐことができます。
そして、本当に次がお客様となる「検品工程」では、最高水準の検品基準に対応可能な管理態勢をとっています。
あたりまえの事ですが、私たちは品質最重視の生産理念として「次の工程はお客様」の意識を徹底共有し、実行しています。

三洋繊維工業には、たくさんの「ない」があります

私たちの工場の3つの「ない」各工程で、縫製不良を「作らない」「流さない」「受け取らない」

業界初の「TSS生産方式」を導入

この一枚流しの生産方式では、縫製と工程内検査を繰り返し、良品のみを次の工程へ流してゆく仕組みが標準化され、不良品の大量発生を防止することができ、高品質で安定した製品を供給することが可能となります。
その反面、すべてを習得した熟練オペレーターでなければできない生産方式、とも言われています。
三洋繊維工業は、「次の工程はお客様」の思想に基づき、難易度の高いこのTSS生産方式にあえて挑み、業界で最初に取り入れた工場として有名です。

立ちミシンによるTSS生産方式

工場内に椅子が「ない」- 全ライン立ちミシンを標準化 -

三洋繊維工業を見学されたお客様は、工場のラインに椅子がないことに驚かれます。
それは品質最重視の理念から、「立ちミシン」を採用しているからです。
この生産方式では、多台数、立ち移動作業のため、オペレーターが「まどろみ状態」になりにくく、安定した品質を保つことが可能となります。
今では一部の縫製ラインを立ちミシンにされている工場も増えてきましたが、三洋繊維工業は「すべてのラインが立ちミシン」となっています。
ぜひ一度、工場見学にお越しいただき、オペレーターの軽快な動きを実際の目でご覧ください。そのクオリティの高さをきっと納得していただけることと思います。

素材・資材の特性を損なわない - 独自の資材管理システムを採用 -

入荷した素材・資材の扱いが悪くては、縫製ラインが立派でも、良い製品にはなりません。
私たちは「素材・資材の管理」こそ、縫製の前工程として重要であると考え、その特性をそこなわない格納をおこなっています。
また前工程としての「裁断精度管理」も最重要視しています。
ここにも「次の工程はお客様」の生産理念が生かされています。

CAD&CAMによる自動裁断

製品の仕上がりにバラツキがない - 自社開発による多くの特許技術 -

お客様のご要望に合わせた製品作りを実現するため、独自の保守・管理システムを採用しています。
例えば、ミシンなどの治具類を、経験豊富な熟練スタッフが全て手作りで開発・改善をしていることも、三洋繊維工業の特徴の一つです。
そのため、治具や縫い方を品番工程ごとに作り込むことができ、出来上がりにバラツキのない製品を仕上げることが可能です。
数多くのオリジナル技術がありますが、その性質からホームページでお見せすることはできません。ぜひ工場見学へお越しください。

不良品を出荷しない - 最高基準の検品を実施 -

いくら、後工程はお客様という理念のもとで生産された製品でも、そのまま出荷するわけにはいきません。
具体的な検品基準はお客様とのお打合せにて決まりますが、「対称/不対称」「カップ形状を作っての採寸」「生地の色ムラ・汚れ」「着用を想定した引っ張り検査」はもとより、最高水準の検品基準に対応することが可能です。

技術だけではない! Made in Japan への熱い想い

「誰のため」「何のため」を常に考え、現場に活かす

三洋繊維工業がMade in Japan にこだわり続ける理由の一つが、そこにあると信じています。
同じ工程を繰り返していると技術は安定し、品質を安定させることは可能です。そして向上させてゆくこともできるでしょう。でもそれだけでは、「誰のため」そして「何のため」を考えることにはつながってゆきません。
私たちが生産するファンデーション・ランジェリーは、女性のお客様の肌に直接触れる製品です。どこまでもお客様に安心していただき、納得してご着用いただける製品をつくり続けたい、と願っています。
安心・納得・信頼を裏打ちする、「誰のため=お客様のため」「何のため=品質向上のため」という基本的な理念を徹底して現場に活かすことこそ、先人達が築き上げてきたMade in Japanの誇りなのではないでしょうか。
ぜひ工場を訪れて、Made in Japan への熱い想いを肌で感じてみてください。

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